ワードバイスの韓国サービスブランドである「Essayreview」が、8月24日に「韓国科学学術誌編集人委員会(KCSE)」主催にて開かれた、出版倫理ワークショップに参加してきました。
ワークショップは韓国の科学技術団体の総本山とも言える韓国科学技術会館で開催され、ワードバイスではKCSE加盟の団体として、英文校正サービスのご紹介を兼ねてブースを設置させていただきました。
ギャラリー
盛況だったブース展示
ワードバイスのブースには、ワークショップご参加の先生方を始め、隣の会場にて開催されていた韓国看護科学会のセミナーにご参加の先生方にまでお立ち寄りいただき、普段ご利用者の皆さまと直接お会いしてお話を伺う機会の少ない当社としては、貴重な交流の場となりました。
研究者の皆さまにとって、論文の完成度は業績評価にも直結するだけに、より効率的に・より良い論文を発表すること、そして論文の受理率を高める方法については、皆さま日頃より高い関心をお持ちであることを、英文校正会社としても感じています。
特に、精度の高い自動英文校正ツールや機械学習を応用した英文作成サービス等が盛んに登場する中で、研究論文の英文校正サービスには「プロの手でしか行えない」高品質でカスタマイズされた英文校正サービスが求められており、それをいかにして実現するかという問題は、当社の大きな課題です。
ブースにお立ち寄りいただいた先生方は、様々な会社から提供されている英文校正サービスを比較・検討するために、納期やエディター、注文方法など具体的な部分について積極的に尋ねられる方が多かったのも印象的でした。
英文校正サービスは、その進行過程や担当者の顔が見えないために「分かりにくい」印象を持たれやすいサービスである分、当社のサービスを一人でも多くの研究者の皆さまに手軽にご体験いただく必要があるとともに、当社の特徴や取り組みが「見える」ような働きかけを行っていく必要があることを感じました。
研究倫理教育の重要性
今回のワークショップのテーマであった研究倫理と関連して、近年も多発する研究不正や剽窃・盗作の問題、また論文の著者権をめぐる葛藤や組織的な不正行為などの研究・出版倫理の問題は、学術界だけでなく、広く社会的な問題として受け止められています。
研究者の道を志す学生が、早期から十分な研究倫理教育を受けられる制度が未だ整っておらず、また、そのような教育が軽視されてきた現状は、日本だけでなく世界的にも問題視されているところです。
ワードバイス本社所在の韓国でも、研究倫理教育の履修を学位取得や論文提出の必須要件とするなど、大学や教育機関、学会ごとに様々な取り組みを行っています。このたびのKCSE主催のセミナーも、韓国の学術界全体に対する研究倫理啓蒙活動の一環として、有意義なものだったのではないでしょうか。
私たちにできること
研究倫理や不正の問題は、英文校正会社である当社にとっても他人事ではありません。英文校正会社による研究内容の横流しが原因と思われる研究アイデアの盗用事件が日本のジャーナルで起こってしまったことを、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この事件に関して詳細は明らかになっていないため、実際に「local agency for language editing」が論文の横流しに関わっているのかは定かではありませんが、英文校正会社として、どんな形であってもお客さまからお預かりする論文や、それに関する一切の情報を外部に流出されることは許されません。
この事件を受けて、当社でもシステムの再点検と合わせて改めて個人情報保護に関する社内教育を行いました。特に、システムの保安対策が万全であっても、前述のような人的要因と思われる情報流出が起こる可能性を重く捉え、社員教育を徹底するとともに、ハード機器のウイルス対策やファイル管理も含めて見直しを行いました。
▽ ワードバイスの個人情報保護への取り組みはこちらもご覧ください。
また、当社ではお客さま向けのサービスとして、韓国国内ではCopyKillerという剽窃・盗用感知ソフトとパートナーシップ契約を締結することで、英文校正から剽窃チェックまでが一度に完了するサービスを提供しています。
残念ながら、現在のところこちらのサービスは韓国国内のみとなっていますが、日本や他のサービス地域でも、準備が整い次第順次同様のサービスを開始する予定です。
英文校正ワードバイスの校正・翻訳サービス
ワードバイスでは、世界の6つの地域を拠点に研究論文の英文校正・翻訳サービスを提供しています。オンラインで24時間いつでもご注文いただける即時作業のサービスで、論文受理率を高めるお手伝いをいたします。