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医学論文のアブストラクトの書き方

医学論文のアブストラク

Abstractは論文の顔として、論文投稿時のエディターや査読者への印象だけでなく、その後の読者の論文へのアクセス・引用数にも大きく影響する重要なセクションです。

多くの医学論文(social・behavioral・biological・clinical)ジャーナルでは、あらかじめ次の4つの項目(項目名は異なる場合あり)に内容を簡潔に分けられた、「構造化抄録」を指定しています。

  • OBJECTIVE (Purpose; aim; goal): 研究目的や研究的疑問を述べる
  • METHODS (Setting; study design; participants): 他の研究者が再現・評価できるように使用した方法とプロセスを記述
  • RESULTS (Findings; outcomes): 重要な発見事項のまとめ
  • CONCLUSIONS (Discussion; implications; further recommendations): 結果の解釈と応用に対する考察を要約し、後続研究を示唆

各項目には、研究のエッセンスのみを簡潔に記述することが求められます。

構造化抄録作成のガイドライン

  • 総単語数: ~200-300 words (ジャーナルにより異なる)
  • 内容: 本文の内容のみを要約したものとする (引用はしない)

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本文からサンプルシートをPDFでダウンロードいただけます。

 

医学論文の抄録を書くときに使える便利なフレーズ・例文と気を付けたいポイントなど、ガイド記事全文は以下リンクをご参照ください。

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海外大学編入用(transfer)英文エッセイの書き方

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

海外の大学への正規留学を目指すルートとして、英語力のトレーニングや留学生活への適応等を目的に、比較的入学が容易なコミュニティカレッジにまず入学し、そこから名門大学への編入を希望するパターンは毎年多く見られます。

初めて欧米の大学受験を経験する受験生にとっては、エッセイ対策そのものが入試における最難関として立ちふさがる要素でもありますが、編入の場合はエッセイに求められる要素もまた異なってくると言う点を見逃してはいけません。

新入学用のアドミッションエッセイと編入学用のエッセイの違いとは何なのでしょうか?

本日は、編入学試験用英文エッセイの書き方について、覚えておきたい心掛けを簡潔にまとめてみました。

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編入用エッセイのポイント

1. 編入を希望する理由を具体的かつはっきりと述べること

大学編入は、新入学の場合よりも明確で具体的な志望理由が求められます。エッセイでは、編入を希望する理由をなるべく詳細に述べましょう。例えば、参加したい授業やプログラム、指導を受けたい教授、利用したい制度などの具体的な名前を挙げながら説明するのが効果的です。このとき「前の学校ではできなかったから」とマイナスの調子で述べるのではなく「前の学校で得たものを更に発展させられるから」と過去の経験を前向きに将来に繋げていく方向で作成します。このように具体的に述べるためには、大学についての正しく深い理解が不可欠です。様々な大学に使いまわせるような内容のエッセイでは、合格は程遠いものと心得ましょう。

2. 成績の言い訳をしないこと

初めから名門大学への編入を前提にコミュニティカレッジ等に入学する学生も多い反面、実際に編入を希望する学生は、高校時代の成績によって大学受験に失敗していたり、以前の大学での成績にさほど自信が持てず、新天地でやり直すことを志向するような学生も多いのは事実です。そのためありがちなのが、振るわなかった成績の「やむを得ない理由」をエッセイで一生懸命説明し、言い訳として使おうとするパターンです。ルームメイトとそりが合わなかった、勉強に集中できない事情があった…本人にとっては確かにやむを得ない事情があったのかもしれませんが、限られた定員を考慮して少しでも能力のある学生を選抜しようとする入学審査員の立場から見たとき、エッセイをそのような「言い訳」の場として使ってしまう受験生は、まるでケンカの理由を友達になすりつけようとする子どものようにしか映りません。エッセイをマイナスのトーンで作成してしまうと、入学審査員にもそのままマイナスの印象を植え付けてしまいます。

受けてしまった成績はもう取り返しがつかないものです。自らの過去の行いに責任を持ち、それをカバーするためにこれまでどのようなことを努力してきたのか、そしてこれからどのように努力するつもりなのかということを、現実的かつ詳しく述べましょう。入学審査員は、失敗を経験したことのない受験生よりも、失敗から立ち直り、その経験を今後に着実に生かすことのできる成熟した人間性を持った受験生の方に興味を惹かれるかもしれません。

3. 在籍中の大学や在籍していた学校を悪く言わないこと

もちろん編入を希望する理由として、現在在籍する大学に対する不満が最も大きい比重を占めていることもあるでしょう。しかし、その理由を詳細に説明しようとしているうちに、ただ過去の大学への不平不満を連ねるだけに終わってしまう場合が多いため、注意が必要です。「自らが編入を希望する原因が大学にある」と他人のせいにするような論調は避け、単に「自分とはこのような面で合わなかった」とマッチングの問題であることを冷静に述べるようにしましょう。この時も、「このような点で合わなかった」とマイナスの方向性で文章を構成するのではなく「この大学のこのカリキュラムや理念は○○という面で私の将来の目標にとって有意義だ」等の前向きな文体を使用することも重要です。感情的になってしまうと、物事の捉え方が未熟で、理知的な考え方ができない受験生としての印象を植え付けるだけです。

4. 編入を希望する理由としてふさわしい理由を挙げること

大学は数多くの編入希望者の中から優秀な学生を見分けようとしているのであって、学生の事情に耳を傾け親身に学習相談をしてくれるボランティアではありません。今いる大学が気に入らないから、なんとなく自分には合わない気がするから、思ったより良い成績がもらえなかったから、今の大学は遠すぎて通うのが大変だから、など不明確で自分勝手な理由で編入を希望するような学生を、他の学生をはねのけてまで大学は欲しがるでしょうか?編入を希望する理由は必ず、あなたの学問的な目標やキャリア目標へと繋がる合理的なものでなくてはなりません。

5. 計画的に準備すること

大学の授業と並行して受験対策をするのは、思っているより簡単なことではないということをまず覚えておきましょう。作成に最も長い時間を要する書類であるエッセイを後回しにして、土壇場で書き上げて提出することのないよう、十分な時間の余裕を持ってエッセイ対策を始めるのは鉄則です。

また、今いる大学を離れて他の大学に編入しようとする立場では、同級生や指導教官などの大学関係者にそのことを話したり、エッセイの助けを求めたりするのは気が引けるかもしれませんが、最初から最後まで自分の力だけでエッセイを完成させるのには限界があり、また、エッセイの完成度を考えた時にあまり良い方法ではありません。エッセイ作成や指導に慣れた第三者に必ず一度は意見を求め、最終的な提出前にも、小さなミスがないか他人の目でも最終点検してもらいましょう。たった一度のチャンスをものにするためには、十分な準備と戦略が必要です。

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