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引用文献スタイルの違い(APA、MLA、バンクーバー、シカゴ)

学生、研究者、時には大学教授でさえ、引用/参考文献スタイルの違いにおいて、学術文書(academic writing)出典元(citing sources)の記載方法に手こずることが多々あります。

研究文書、学術文書、学期末論文を執筆する上で最も重要なのは、著書目録(bibliography)や参考資料の箇所(reference section)なのです。研究科目、大学の学部、学術ジャーナルによって、文中引用や参考資料の記載方法の具体的な引用文献スタイルの規定は異なります。

 

ここでは、学術文書や著名なジャーナル出版書で最も一般的に使われている4つの引用/参考文献スタイル(APA、MLA、バンクーバー、シカゴ)を探っていきます。よくある質問(FAQs)にも触れていきますので、学生や研究者が、自身の執筆書の引用文献スタイルを選択する上で役立つ事と思います。

APA、MLA、バンクーバー、シカゴスタイルの引用/参照文献に関しては、ワードバイス無料引用ジェネレーターをご利用下さい。

 

各引用文献方式の違い

上記の4つの引用文献スタイルに触れる前に、先ずは一般的な引用文献方式に関して説明します。

文書を出版する際、読者や他の研究者達が、その文書の情報源を探したり読んだりできるように、筆者は情報資料名の詳細を記載しなければなりません。情報資料名は、文末脚注・脚注(Endnotes/footnotes)として、あるいは文中引用(in-text citation)として記載しますが、どちらを選んでも参考文献リスト(Reference lists)を文書の最後に添付する必要があります。

 

  • 括弧内引用(Parenthetical citation): 直接引用にしても間接引用(paraphrasing/パラフレージング)にしても、文中で資料名を記載する場合は、文中引用(in-text citation)を明記しなければなりません。情報資料名を文中で括弧で囲む記載方法を文中括弧内引用(in-text parenthetical citation)と呼びます。
  • 文末脚注/脚注(Endnotes/Footnotes): 文末脚注・脚注とは、文中内の引用部分に番号を振り、その番号と一致する文献情報を、文書の最後(endnotes)やページ下段(footnotes)に記載する方式です。
  • 参考文献リスト(Reference lists): 参考文献リスト(Reference list)とは、文書で用いた全ての引用資料名を文書の最後に記載するリストです。上記のいかなる引用方式を用いても、この参考文献リストは全文書に必ず添付しなければなりません。

 

自分の執筆書にふさわしい文献スタイルは?

文献スタイルを選ぶ上で最も重要視する点は、学術ジャーナル、学術分野の教授、学部のガイドラインに従う事です。

 

大学論文や卒業論文のための文献スタイル

大学生や学院生が課題論文として執筆するのであれば、下記の方法で適切な文献スタイルを探してください。

  • 授業概要(Class syllabus): キャンバス、ブラックボードのように授業概要が掲載されるものを参照にする。
  • 講義を行う教授(Class professor): 文献スタイルは、出席しているクラスの教授にイーメールや直接問い合わせて確認する。

研究者や修士/博士号学生の卒業論文を執筆するのであれば、下記の方法が適切です。

  • 論文アドバイザー: 先ずは修士号論文や博士号論文のアドバイザーに問い合わせるべきです。複数の学部にまたがる学科(例えば工学部と人文科学部が関与する生物化学工学)等であいまいな点がある場合も、アドバイザーに何度でも問い合わせをするべきです。
  • 学術分野: 特定の分野の学術文には、特定の文献スタイルが要求されます。例えば、文化研究、英語学、文学、批判論のような文系学問の執筆にはMLAスタイルが一般的に用いられます。

 

ワードバイスBest Citation Style for Science Papers(科学論文の執筆に最も適した文献フォーマット)をご覧ください。

 

ジャーナル応募に最も適した文献スタイル

通常、学術ジャーナルには独自の文献スタイルガイドラインがあります。一般的には文系学問ジャーナルにはAPAスタイルを用い、科学部門ジャーナルではシカゴスタイルの著者-日付システムを用います。ただ、どの文献スタイルを使用するかは、応募するジャーナルのウエブサイトに記載されている”Guide for Authors”(筆者用ガイド)で確認してください。

ジャーナル執筆における文献スタイルでの主な違いは、複数の著作者たちの文献資料名をどう取り扱うかによります。ジャーナルによっては、1人以上や3人以上の複数いる著作者を”et al.”と記載したりします。例としては、Nature誌とScience誌は独自の文献スタイルを用いています。

ワードバイス参考文献リストでの”et al.”の使い方をご覧ください。

 

各文献スタイルの違い – よくある質問(FAQs)

 下記の表では、APA、MLA、シカゴ、バンクーバー引用スタイルに関して学生や研究者からよくある質問を取り上げ、執筆者たちが活用出来るように各学術スタイル基本の特有性をまとめてみました。

 

  APA style MLA style Chicago style Vancouver style
最も重視している事項 出版年 著者名 著者名 著者名
参考文献リスト名 References Works Cited Bibliography Reference List
文末脚注/脚注 無し 無し 有り, Notes-Bibliography format
(脚注で資料名記載法)
無し
資料名の順番 著作者の苗字をABC順 著作者の苗字をABC順 著作者の苗字をABC順 文中で記載が早い方から順番
参考文献リストのフォーマット  APAスタイル引用・参考文献ガイド参照  MLAスタイル引用・参考文献ガイド参照  シカゴスタイル引用・参考文献ガイド参照 バンクーバースタイル引用・参考文献ガイド参照
著作名フォーマット 苗字と名前の頭文字 苗字と名前 名前と苗字 苗字と名前の頭文字
複数の著作者がいる場合の記載方法( “and” の使い方) “&”  “and” “and” 文中では番号を振り、文献参考リストで全著者名をコンマで区切りながら記載する
文中引用のフォーマット (著者名、出版年、ページ番号) (著者名 ページ番号) 上付き文字で番号と、脚注を記載  上付き文字か括弧で囲んで番号を記載

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上記の他にも、ワードバイスにはお役に立つ引用文献リソースがあります。

  • ワードバイス執筆と校正ガイド(Wordvice Writing & Editing Guide)では、学術文書の執筆法、文法、フォーマットに関する多くの課題を取り上げています。
  • ワードバイス言語規則(Language Rules)では、英文で執筆する上で、文法、句読点、文章構成、言い回しに関する言語規則を明確に詳細化して、規則の例を用いながら説明しています。
  • ワードバイスの無料の引用ジェネレーター(Citation Generator)は、あらゆるウエブサイト、書籍、ジャーナル記事の資料名をAPA、MLA、シカゴ、バンクーバー引用スタイルの引用フォーマット化させるのに役立ちます。
  • ワードバイスのリソース ブログ(Resource Blog)には、多数の学術文書(academic writing)や大学受験用エッセイ(admissions essays)の書き方が掲載されています。

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