英文校正ワードバイス公式ブログ

英文校正・英文校閲ワードバイス (https://wordvice.jp)のはてな編ブログです。

英文履歴書・CV作成チェックリスト

英文履歴書/CVチェックリスト


こんにちは。

英文校正サービス「ワードバイス」です。

 

現在、海外での就職や大学院進学を目指している方は多いのではないでしょうか。

 

より多くのチャンスを求めて海外に目を向けることは、

キャリアや学業の可能性を広げる大きなきっかけとなります。

 

しかし、海外での就職や進学には、綿密な準備が必要です。

その中でも特に重要なのが、英文履歴書志願書の作成です。

 

今回の記事では、これらの書類を提出する前に確認しておきたい

チェックリストをご紹介します。

英文レジュメ

まず、履歴書(Resume / Curriculum Vitae)とは何かを簡単に説明します。

 

海外就職における履歴書は、

応募者の学歴、職務経験、スキル、実績などを要約した文書です。

つまり、自身の経歴や強みを整理し、効果的にアピールするための書類といえます。

 

履歴書の具体的な構成や書き方についてさらに詳しく知りたい方は、

以下の記事もあわせてご覧ください。

英語レジュメの書き方完全ガイド(サンプル付き)

 

大学(大学院)への出願時に提出するCV(Curriculum Vitae)も、

履歴書とよく似た書類です。

 

CVでは、志望校の教授や入学審査官に対して、

自分がその大学にとってふさわしい人材である理由

効果的にアピールする必要があります。

 

就職のためのレジュメ(Resume)と進学のためのCVは、

文書のスタイルやフォーマットはほとんど共通しています。

 

しかし、目的が異なるため、作成時にはその点を意識することが重要です。

 

一般的に、採用担当者が履歴書に目を通す時間はわずか7秒程度と言われています。

 

そのため、第一印象を左右する見た目や構成の工夫、

そして内容の明確さが、履歴書の完成度を大きく左右します。

 

以下にご紹介するチェックリストは、

ワードバイスのネイティブエディターが

英文履歴書を校正する際に必ず確認しているポイントです。

 

ぜひ最後までご覧いただき、ご自身の履歴書の見直しにご活用ください。

 

また、このチェックリストでは、履歴書に含めるべき項目や、

よくある文法・句読点のミスの修正方法などについても解説しています。

 

履歴書を作成する際、考慮すべき重要なポイントは、以下の3つに分類されます。

 

1.構成と内容(Structure and Content)

2.スタイルと言語(Style and Language)

3.文法・句読点・フォーマット(Grammar, Punctuation, and Formatting)

構成と内容(Structure and Content)

まず、履歴書の基本的な構成と情報の内容に関するチェック項目を紹介します。

  • ヘッダーに、名前・電話番号・メールアドレスなどの連絡先情報が正しく記載されているかを確認
  • LinkedInなど、専門的なプラットフォームのプロフィールを持っている場合は、連絡先情報に追加

※ただし、プロフィールの内容がCVと一致していない場合は、リンクを削除

  • 自身がどのような目標を持つ志願者であるかを簡潔に示す「プロフィール文」を追加

- 1~3文程度で記載

- 完全な文章ではなく、簡潔な句を使用

- キャリアの方向性や強みをアピールすることが目的

例)Responsible licensed hospital medical records expert trained to work in high-tension environments and perform well under pressure.

例)Seeking to use meticulous record-keeping and analytical abilities to assist St.Luke’s Hospital with all of its record-keeping needs.

  • 職歴は、最新のものから順に記載
  • 各職歴では、以下のように箇条書きで整理して記載する。

   - 担当した業務の内容

   - 達成した成果や数値的実績(可能であれば)

   - 使用したスキルやツール

Education(学歴)セクション

履歴書の中でも「学歴」は非常に重要な項目です。

以下のポイントを参考に、情報が正確かつ分かりやすく整理されているかを確認しましょう。

  • 学校名、学位、専攻、学位取得日、学位に関連する受賞歴などを明確に記載
  • 学歴は、最新のものから順に記載
  • 記載形式は次のように統一感のあるレイアウトを意識

  - ページの左側に「学位名および専攻」を記載

  - 右側に「学位取得日(年月)」を記載

  - 学位・専攻の下に大学名と所在地(都市・国)を記載

  • 同じ大学で複数の学位を取得した場合や、副専攻(Minor)がある場合は、以下のように記載

  - 1行につき1つの学位を記載し、その下の行に大学名・所在地を記載する

  - 学位ごとに行を分けることで、情報の見やすさと整理された印象を与える

Skills(スキル)セクション

スキルセクションでは、応募ポジションに関連する実務的・技術的な能力を端的に示すことが求められます。

  • 応募するポジションに適したスキルや関連技術のみを記載

 ※すべてのスキルを列挙するのではなく、職種との関連性を重視しましょう。

  • 一般的なスキル(例:言語スキル)を上部に、専門的なスキル(例:コンピューター・プログラミング言語、分析ツール等)を下部に記載
  • Achievements and Awards: 学業や職歴に関連した受賞歴・表彰歴がある場合は、簡潔に記載
  • Publications: 学術誌への投稿歴や出版経験がある場合は、正式な書誌情報を記載
  • Leadership experience: クラブ活動、学生団体、プロジェクトなどでリーダーを務めた経験があれば記載
  • Volunteer Experience: 継続的・定期的なボランティア活動が高評価
  • Refernces: 必要に応じて、職務・学業に関連する推薦者の氏名・役職・連絡先を記載

このようなチェックリストを参考に履歴書を丁寧に見直すことで、

情報の漏れや表現のミスを防ぎ、完成度の高い文書に仕上げることができます。

スタイルと言語(Style and Language)

履歴書は、一定のフォーマットに従って自然かつプロフェッショナルな言語で作成することが求められます。

 

内容だけでなく、語彙や文体が印象に大きく影響するため、以下のポイントに注意しましょう。

  • 同じ情報の繰り返しは避け、1つの職歴や成果は1文に簡潔にまとめる
  • 不必要な代名詞(I, myなど)はできるだけ省略

 

 ✖ I improved performance in the GSC system with my colleagues.

 ✔ Improved performance in the GSC system alongside colleagues.

  • 自分自身の経験は誠実に、具体的に描写
  • 「頑張った」「一番だった」などの主観的な主張ではなく、定量的な実績や客観的な成果を示す

 

 Hardest worker in the office

 ✔ Achieved the highest office sales each month over a 5-year period

  • 「Tried(挑戦した)」のような曖昧な語ではなく、実際の行動や成果を示す動詞を使用

 例:Improved, Achieved, Led, Streamlined, Increased, Recorded など

  • 「多くの」や「多数の」といったあいまいな表現よりも、具体的な数値を使用

 例:

 ✖ Completed a high number of monthly transactions

 ✔ Completed over 3,500 transactions monthly

  • ビジネス文書としてのトーンを保ち、日常会話のようなカジュアルな表現の使用は控える
  • 業界で一般的に使われる専門用語や略語は問題ないが、読み手に伝わりやすい形で使用

次に、文法やスペル、句読点などを含むフォーマットのチェックリストを紹介します。

フォーマットのチェックリスト

CVや履歴書といった公式な文書では、文法・スペル・句読点、そして全体のフォーマットが特に重要です。


形式が整っていない履歴書は、どれだけ内容が優れていても第一印象を損ねてしまう可能性があります。

以下のチェックリストを活用して、形式的なミスを防ぎましょう。

1.文法(Grammar)
  • 動詞の時制と主語・名詞の数が一致しているか確認
  • 冠詞(a, an, the)の使い方が適切かをチェック
  • 固有名詞(会社名、人名、地名など)のスペルミスに注意
2.句読点(Punctuation)
  • 文頭や段落の最初の単語は大文字で開始
  • 文末にはピリオド(.)を適切に使用する
  • 感嘆符(!)や絵文字の使用は避ける
  • 略語(Co., etc., Corp., Inc.など)にはピリオドを付ける
  • 期間を表す際はダッシュ(–)を使用 (ex. 2007–2009)
  • 文頭に数字を使わないようにする

  例

 ✖ 2 years of experience in marketing

 ✔ Two years of experience in marketing

3.フォーマット(Formatting)
  • 太字(Bold)やイタリック(Italic)を使い分けて視認性を高める

   - 太字:セクションのタイトルや見出しに使用

   - イタリック体:役職名や詳細な補足情報に使用

  • 写真や装飾的なイメージは挿入しない
  • 色の使用も避け、モノクロで統一
  • 読みやすく一般的なフォントを使用 (標準のフォント:Arial, Times New Roman など)
  • フォントサイズの基準

   - 本文:11~12pt

   - 氏名やセクションタイトル:14~16pt

  • フォント種類、サイズ、日付の表記、行間などを一貫して統一する
  • 履歴書の長さは、応募者の経歴に応じて1~2ページが適切

 

ここまで、セクションごとのチェックリストと、

履歴書全体のフォーマットに関するポイントをご紹介しました。

 

教授や人事担当者は、毎日数百通もの志願書や履歴書に目を通しています。

残念ながら、履歴書の第一印象は平均わずか7秒で判断されるとも言われています。

 

この限られた時間の中で、読み手の目に留まる履歴書を作成するためには、

語彙の選び方、文章構成、表現の自然さなど、

細かな部分まで配慮する必要があります。

 

そのため、時には、専門家の視点からの校正・アドバイス

大きな差を生むこともあります。

 

ワードバイスでは、CVやレジュメなどのアドミッション文書を専門とし、

平均8年以上の校正経験を持つネイティブエディターが在籍しています。

 

担当のエディターが皆さんの履歴書やCVに対して、

語彙選択、文法、文章構造はもちらん、不自然な文章の修正などを行い、

皆さんの強みや個性がしっかり伝わる英文履歴書に仕上げるお手伝いをいたします。

 

夢に近づく第一歩。

英文履歴書をワードバイスと一緒に完成させましょう!

 

ワードバイスの英文校正サービスについての詳細は

公式ホームページにてご確認いただけます。

 

ワードバイス英文校正サービス