論文概要は、論文全体の構造や内容を簡潔に整理したもので、
論文の成否を左右する非常に重要なステップです。
研究者が自分の主張を明確にし、必要な資料や根拠を体系的に整理して論理的な論文を作成する上で、論文概要は大きな役割を果たします。
概要には「要旨スタイル」と「論文スタイル」があり、
それぞれのスタイルにおける異なる作成方法と英文校正のコツを確認してみましょう。
例もご用意していますので、ぜひご参考ください。
要旨スタイル
このスタイルの論文概要は、研究内容を理解しようとする人々が抱くであろう疑問に対する簡潔な回答で構成されていると考えるとよいでしょう。
以下の質問リストに答えてみましょう。
その際、完全な文章ではなくキーワードのみを使うことができ、
方法論の詳細や統計分析の結果を追加することも可能です。
この概要は論文全体の基礎となるため、慎重に作成する必要があります。
例
しかし、このスタイルは研究を複雑に見せてしまう可能性があります。
そのような場合には『論文スタイル』の概要を活用することができます。
論文スタイル
研究前の考えや計画、使用した方法や道具、行った実験のすべて、
収集・分析したデータ、さらに研究で得られた結果までを整理する必要があります。
この際、上司や先輩から受けたフィードバックやアイディアもすべて含めてまとめます。そのため、初期段階での概要は非常に複雑に見えることもあります。
例
次に、作成した内容を再度構成し直して整理しましょう。
抜けている内容や追加が必要な内容がないか確認します。
概要をさらに細かく分けて要旨(アブストラクト)を作成したり、
概要の他の部分と連結させて論文全体を拡充することも可能です。
英文校正のコツ
研究初期の段階ではキーワードを母国語で記載しても構いませんが、
全体の文章は英語で作成するのが望ましいです。
英語で作成することで、後々の時間を節約でき、
英語で思考する習慣を身につける助けにもなります。
ただし、論文の構造やプロットが変わる可能性があるため、
あまり早い段階で完全な文章を作成するのはおすすめしません。
論文概要や草案の作成を終えたら、原稿を整え、
スタイルや形式のミスを修正するために英文校正サービスの利用が不可欠です。
論文は言語の正確さやフォーマットが非常に重要であるため、
平均8年以上の校正経験を持ち、海外での論文出版経験がある
ワードバイスの学術論文専門ネイティブ校正者のサポートをぜひご活用ください。