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ジャーナル掲載のための論文の方法(Methods)作成のコツ

論文の方法の作成

こんにちは。

英文校正サービス「ワードバイス」です。

 

研究者にとって、論文の掲載は非常に重要です。

 

新たな発見を共有し、読者の多様な関心に応えるとともに、

自身のキャリア形成にも大きく寄与するため、

多くの研究者が論文の掲載を目指しています。

 

論文はアカデミックライティングの一種であるため、

過去の記事も併せてご覧いただくことで、

り効果的に論文執筆を進めることができるかと思います。

 

では、ジャーナルのエディターが「掲載したい」と思う論文とは、

一体どのようなものでしょうか?

 

それを決定づける重要な要素の一つが、論文の方法論(methodology)です。

 

研究結果そのものが重要であるのと同様に、

の結果がどのような過程を経て導かれたのか、

つまり研究の進め方や手法も非常に重要です。

 

また、読者が論文をもとに研究を再現し、

その結果の妥当性を評価できるようにすることも、

学術論文における重要な役割の一つです。

 

そのためには、著者が何を、どのように、なぜ行ったのかを

読者が正確に理解できるように記述する必要があります。

 

この点で中心的な役割を果たすのが、Methodsセクションです。

 

今回の記事では、論文の重要な要素の一つであるMethodsセクションに

含めるべき内容形式や目的記述時の注意点をご紹介します。

 

一般的に、研究を開始する段階で

方法論(Methods)が確立されている必要があるため、

論文執筆の際にはまずMethodsから書き始めるケースが多く見られます。

 

※ただし、必ずしもMethodsから書き始める必要はありません。

序論(Introduction)を先に執筆する場合は、過去の記事をご参照ください。

 

続いて、論文のMethodsセクションに

含めるべき基本的な内容について簡単にご紹介します。

 

以下の項目が、ご自身の作成したMethodsセクションに

適切に含まれているかを確認してみてください。

 

1.研究対象

2.変数の選択理由

3.変数の処理・観察方法

4.データ収集方法

5.データの分析方法

 

このように、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、どのように、なぜ)の観点を意

識して記述することで、より明確で再現性の高いMethodsを作成することができます。

 

なお、すべての研究課程を詳細に記述する必要はありませんが、

読者が研究を再現するために必要な情報は必ず含めるようにしましょう。

Methodsの構成要素と目的

積み木

多くのジャーナルでは、Methodsセクションに関して具体的な形式や記述要件が定められています。

 

そのため、論文執筆に先立ち、投稿予定のジャーナルの「Guide for Authors(投稿規定)」を必ず確認することが重要です。

 

一般的に、Methodsセクションでは以下の4つの観点から情報を提供する必要があります。

 

それぞれの構成要素と目的を確認し、ご自身の研究にどのような情報が必要かを検討してみましょう。

 

1.研究設計(Study Design)

  • 研究の目的と種類
  • 研究方法(例:前向き/後ろ向き、横断的/縦断的)
  • 研究対象グループの比較方法
  • 介入(intervention)の有無

→研究結果の妥当性と正確性を評価するために不可欠な情報です。

 

2.研究対象(Test Subjects)

  • 対象者の選定基準とその方法
  • 研究対象者の数
  • 対象者の募集方法
  • 倫理的承認の有無(例:IRB承認)
  • 人口統計学的な基本情報(年齢・性別など)

→研究結果の信頼性や偏りの有無を判断する材料となります。

 

3.データ収集(Data Collection)

  • 資料の収集時期
  • 資料の収集方法
  • 使用した変数および測定項目
  • 使用機器やシステム
  • データ収集を担当した人物・機関

→研究方法の信頼性や妥当性を評価する上で重要です。

 

4.データ分析

  • データ分析に使用したソフトウェア
  • 統計方法
  • 比較分析の方法
  • 回帰分析/モデリング
  • 統計的な有意性の基準
  • 欠測データの処理方法

→研究方法の再現性を評価する上で重要です。

 

BONUS TIP: 副題(subheading)を活用

研究対象や研究手法が複雑な場合は、副題を使って各セクションを整理することで、読者の理解を助けることができます。

 

一般的には上記の順序で構成されますが、研究の内容や種類に応じて順番を柔軟に変更することも可能です。

Methodsに含めるべき内容

チェック項目

前述の基本項目に加えて、各要素ごとにどのような点を考慮して記述すべきかについて、以下により詳しくご紹介します。

 

項目

考慮すべき点

研究デザイン

(一般的にMethodsの冒頭に記述)

  • 研究テーマに関連する既存の情報や背景知識
  • 研究の種類(例:技術的、分析的、比較的、介入的、観察的 など)
  • 対象となる変数と、それに関連する研究対象の設定
  • データ収集の頻度と時期
  • 結果に影響を及ぼす可能性のある要因をどのように統制したか
  • 実施過程で研究デザインに変更が生じた場合は、その理由と変更内容を明記

研究対象

(選択基準および方法)

  • 倫理的な考慮

‐ 人間または動物を対象とする研究では、倫理委員会(IRBなど)の承認取得が必要

‐ 臨床試験の場合、事前同意(インフォームド・コンセント)の取得に関する記載が必須

  • 研究背景

- 対象が収集された時間・期間

- 研究が行われた地理的場所・施設の情報

  • 対象の特徴(人・動物)

- 年齢、性別、体重、種別、健康状態などの人口統計学的/臨床学的情報

- 特記事項(例:持病、投薬状況)

- 飼育・生活環境など

  • サンプリング方法

- ターゲット集団および標本抽出方法

- 使用された機器、抽出手順

- 階層化(stratification)、クラスタリング(clustering)、重み付け(weighting)の有無と方法

  • 対象の募集方法

- 募集の手段- 募集活動の効果

- 必要に応じて、参加を拒否/中断した対象の情報も記述

  • 比較研究

- グループ分けの基準

- ランダム化(randomization)の方法とプロセス

  • 縦断研究(longitudinal studies)

- フォローアップの方法と期間

データ収集

  • 予測変数

- 主要な予測変数(独立変数)を明示

- 各予測変数に対応するすべての測定結果を記述

  • データ収集方法および使用機器

- 使用した測定器具やシステムの製造元

- 測定機器の校正(calibration)方法や頻度

- 他の研究者が再現できるレベルの詳細な情報の提供

  • 偏りの統制

- 観察者・被験者のブラインド化(blinding procedures)の有無と方法など

資料分析

  • 平均、中央値、標準偏差、範囲などの技術統計値の記載
  • 測定方法(信頼区間、仮説検定方法および回帰モデルもしくは使用したモデリング方法)
  • 観察研究における交絡因子(confounders)を処理するために用いた方法
  • 試験途中での中間分析(interim analysis)の有無と、その方法・目的
  • サンプリング方法
  • 欠測値の補完方法(例:多重代入、リストワイズ除外など)と、その影響の検討
  • 標本の大きさ
  • 検定力の測定
  • 使用したソフトウェア

Methods作成時の注意事項

英文校正

最後に、Methodsセクションを執筆する際に注意すべきポイントを以下にまとめます。

読者にとってわかりやすく、再現性の高い記述を目指すうえで、

ぜひ参考にしてください。

  • 過去形を使用する
    研究の手順や行った操作は、すでに実施された事実であるため、基本的に過去形で記述します。

  • 結果を記載しない
    Methodsセクションでは、研究の過程のみを記述します。得られた結果やその解釈は、ResultsやDiscussionセクションに記載しましょう。

  • 背景や考察は含めない
    研究の意義や背景的な説明、結果の意味に関する考察などはDiscussionセクションに譲り、Methodsでは控えます。

  • 再現に必要な最小限の情報を明確に記載する
    読者が研究を再現できるよう、過不足のない具体的な情報を提供しましょう。冗長にならないよう注意も必要です。

  • 正確な測定情報と単位を含める
    測定値や条件には単位を必ず記載し、可能であれば誤差範囲も明示することで、より信頼性の高い記述になります。

  • 他論文のMethodsをコピーしない
    他の研究で使用された手法について、そのまま転載(コピー&ペースト)することは不可です。該当研究を参照しながら、自身の研究で加えた変更点や追加点のみを記述しましょう。

  • Referenceを活用する
    研究方法の詳細な説明が他論文で行われている場合には、その論文を参考文献として明記(引用)し、自身の論文では必要最低限の補足情報を加えるにとどめます。

冒頭でも述べた通り、Methodsセクションは

ジャーナルのレビュアーが論文を評価する際に非常に重視する要素のひとつです。

 

適切かつ明確に記述されたMethodsは、研究の信頼性や再現性を高め、

論文掲載の可能性を高めることにもつながります。

 

今後も、論文執筆に役立つ情報を随時ご紹介していく予定です。

この記事が、皆様の執筆活動に少しでもお役に立てば幸いです。

 

なお、ご自身で執筆した論文を客観的に見直すのが難しいと感じた場合は、

専門家による英文校正サービスの活用も一つの方法です。

 

ワードバイスでは、

平均校正経験8年以上の経歴と厳しいテストを通過した専門性を持つ

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皆様の論文をさらに洗練したものへと仕上げるお手伝いをいたします。

 

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