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研究計画書(リサーチプロポーザル)の書き方:チェックリストの例

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卒業を間近に控えている博士課程や修士課程の学生には、この先、大きな研究プロジェクトや博士/修士論文が待ち受けている事でしょう。これらの、卒業を前にした最後の重要な研究プロジェクト(キャップストーン プロジェクト)の準備には、普通何か月、時には何年もかかりますが、この過程での先ず第一歩は、人を引き付ける、まとまった、効率的な研究計画書を作成する事です。

 

博士号論文と修士号論文の主な違いは、こちらをご覧ください。

 

研究計画書のチェックリストは大切です

実は博士号/修士号過程学生に、良いお知らせと悪いお知らせがあります。

先ずは悪いお知らせから。研究計画書の執筆は決して簡単ではありません。大量の準備と計画を要します。まだ何を書くかも定かでないのに、大学院の顧問教授から、とにかく何かを書くようにと何度も催促されます。しかも、いくら努力して書いたところで、また却下されるかもしれません。

 

次は良いお知らせです。研究計画書がある事で、自分の研究を整理して、焦点をあて続ける事が出来ます。また、計画書を作ることによって、自分の研究とは関連性の無い課題を省く事が出来ます。その上、教授や顧問や科学団体のような重要な立場にいる人々に、自分の研究を遂行する大きな価値を知ってもらえる機会でもあるのです。

 

研究計画書のチェックリストはもう一歩上を行きます。研究計画書のチェックリストは、自分は何の研究を行うのか、なぜその研究が重要で適切なのか、そしてどのようにその研究を遂行するのかを認識させる助けになります。

ここの最後の部分は重要です。多くの場合、研究計画書は、研究が現実的では無いとか、焦点が合っていないという理由で却下されますが、研究や論文のまとまった計画書チェックリストがあると、自分の課題に焦点を合わせ続ける事が出来るのです。

この記事では、研究計画書のチェックリストの課題を追及していくことにします。

 

研究計画書って何?

研究計画書とは、理系や文型の分野における研究プロジェクトの企画書を作成して、その研究に必要な資金や助成金を依頼する為のものです。

計画書の主な目的は、自分の研究プロジェクトに秘めている価値と、その価値ある研究を成し遂げる為のまとまった計画がある事を他人に納得させるためにあります。

 

研究計画書の一番の目的は、自分の研究の分野において、根拠のある背景的情報を提供する一方で、主な課題や疑問を明確に供述する事です。

研究計画書は、先行研究文献を短くまとめた要約と、自分が研究する特殊分野の知識ベース(ナレッジベース)や、意見の相違が大きい部分を記述し、この計画書がいかに適切で、時を得ていて、遂行する価値のあるものかを論証するのです。

でも、研究計画書ってどんな機能があるのでしょうか?

 

研究計画書は、あなたの研究の課題を説明します

効力のある研究計画書は、下記のような質問に対する回答を明確に出します。

  • 自分の研究の課題
  • 自分が研究する特定の学術分野
  • 先行研究の科学的や学術的な文献
  • 自分の研究分野で容認されている理論
  • 知識ベースでの大きな相違点
  • 研究者たちが現在回答を探している主な疑問点

 

研究計画書は、研究課題の重要性を説明してくれます

人の目を引く研究計画書を作成したいのであれば、下記のような質問に答える必要があります

  • なぜ、自分の研究が重要なのか
  • なぜ、自分の研究は学会人や審査員たちに興味を抱かせるのか
  •  自分の研究で問うことは何か
  • 自分の研究は、文献にどのような貢献をするか
  • 自分の博士号論文や修士号論文が、既存の大きな相違点や未解決な問いに、どう答えるのか
  • 自分の研究が、今後、どう、あるいは何故資金を得る事が出来るのか
  • 自分の研究が幅広い社会や公衆衛生とどのように関連していくのか

 

研究計画書で、どのように自分がその研究を遂行していくのかを説明します

実行可能な研究計画書は、下記の質問に答える必要があります

  • どのように自分の研究は実行されるか
  • 具体的な研究手法
  • 購入する材料
  • 自分の研究分野の研究者から借りる予定の材料
  • 自分が他の学術者たちと築くべく関係、保持すべく関係
  • 自分の研究計画書のタイムライン
  • 標準的な研究の過程
  • 考慮すべき研究の限界があるか
  • 自分の研究手法で、変更するべき部分があるか。あるのであれば、それによって、どのような問題が発生し得るか

 

研究計画書のチェックリストの例

研究計画書の下書きを書くのに、ここでご紹介する研究計画書チェックリストの例を利用してみて下さい。そうすることで、研究のアイデアを論理的に構成する為に取り入れたい情報が見えてくることでしょう。

下記のような質問に有効的に答えていない研究計画書であれば、顧問教授に相談すると良いでしょう。それは必ずしも今回の研究課題が悪いという事では無く、もう少し焦点を絞るべき箇所があるかもしれないという事です。

 

全研究計画書チェックリストの例をPDFフォーマットでご覧になりたい方は、弊社サイトにありますリソースをご確認ください。

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タイトル(表題)

研究計画書のタイトル(表題)は、読み手の目を引く事、研究の質疑に対して叙述性がある事、そして、さほど関心の無かった読者や、その分野の専門家のどちらにも理解して貰える事が大切です。

研究計画書では、下記の効果がある表題を選びましょう

  • 研究の内容を表す主な事項を効率的に要約する
  • 一般人が見ても明確である
  • 学会の研究者や大学院学生たちの目を引く
  • 独立変数と従属変数の説明
  • 省略語や過度の冠詞の使用を避ける

 

序説と研究の背景

序説は、研究における特定の問題点や疑問点に焦点をあてながら、通常、研究分野の一般的な概要から始まり、徐々に自分の研究を遂行する必要性を説明していきます。

研究計画書の序説では、下記の問いに答える必要があります

  • 研究における問題点、追及する疑問点、研究目的は何か
  • 研究の理論的背景
  • 研究の疑問点の答えを見つける重要性
  • この研究で焦点をあてるべき最大の問題点
  • 研究の疑問点に答える上での最大のチャレンジ
  • 研究の相違点を強調、明確にしたか

 

研究計画書の重要性

更に、計画書の序説では、何故この研究が重要で、適切で、時を得ていて、効果的なのかを明確に記述するべきです。

計画書に重要性がある事を効果的に確証する為に、この研究では下記の事項を必ず達成させて下さい。

  • この研究の結果によって、既存の知識の間隙(ギャップ)を埋めている
  • 計画している今回の研究によって、この分野の理解を高める事が出来る
  • この研究結果は、一般的に使われている実験のモデルと手法が今後改善される
  • この研究結果によって、専門的および実用的な部分で新規発見をもたらす

 

文献レビュー

文献レビューの箇所では、先行研究の文献レビューと同時に、今回の研究から得た結果の要約を提供するべきです。

自分の研究主張を支援してくれる、先行研究の引用出来る関連性のある論理、手法、ギャップを見定めましょう。

主な引用先の概観と重要性を記述して、それらの引用に欠けている部分をハイライトしながら批判的な分析を取り入れ、今後の研究の方向性を明らかにしていく事が大切です。

  • 一番主な引用先をリストする
  • 二番目の引用先をリストする
  • 影響を受けた研究論文、模範、様式の記述
  • 自分の研究分野で広く受け入れられている研究模範に欠けているものは何か?
  • 自分の研究分野で、主な理論、手法、意見の相違は何か
  • あなたの研究で浮上した疑問点や問題点が、先行研究の文献にどう関連しているか。既存のアイデアの延長線にあるのか、もしくは逆方向にあるのか

 

理論的方法論と設計

文献レビューの後では、自らのプロジェクトに再度焦点をあてて、主な研究目的を再記述すると効果があります。研究の設計や方法論の箇所では、この研究の問いに答える為にあなたが取る予定の、全面的アプローチや実践的なステップの詳細を記述しましょう。

明確で構成のしっかりした方法論を執筆する為に、下記で述べる問題点に答えながら計画を立てましょう。そうすることで、概要がはっきりと分かり、研究計画書の特定部分の執筆に役立ちます。

  • この研究方法は理論研究と実証実験のどちらかを記述
  • この研究は博士号論文と修士号論文のどちらか
  • 今回選んだ研究方法の動機の説明
  • 今回の研究課題や疑問点の答えに導いてくれるであろう特定手法の説明
  • 協力してくれた同僚や他の研究者たちを称賛する
  • 自ら選んだ方法論の有利な点と不利な点の説明
  • あなたの研究や実験のタイムライン
  • 同じ分野の他の文献や研究課題と、自分の研究設計を比較対象してみる
  • 今回用いる研究方法や材料の他にも、代わりになるような研究方法や材料があるか

更に、あなたの研究結果がどのような形で処理されるのかを説明しましょう。

  • あなたの研究結果は、どう処理され、解釈されるのか
  • あなたの研究結果は、どの類のデータに入力されるのか
  • あなたが行わなければならない統計モデルと過程の説明(例えばスチューデントのt検定)
  • あなたの研究は他の生徒たちよりも統計的に厳密であるか

 

 再現性を良くする明確な研究方法の説明に関しては、こちらをご覧ください。

 

考察と結論

考察と結論の箇所は、非常に重要です。なぜなら、この箇所の目的は、読む側に今回計画している研究が将来大きく影響を及ぼす可能性がある事を説得するからです。その一方で、この箇所では、他の研究者や学者たちから指摘されるであろう弱点や批判に関しても、自ら率直に述べるべきです。

  • 研究原案の限界と弱点の説明
  • その弱点により時間や資金の制約を余儀なくされて、情状酌量になりうる可能性がある旨の説明
  • 今後、疑問点や問題点の回答に導く代用研究があれば、その説明
  • この研究が、どのように既存の理論的な構成やモデルに対して、強く支援もしくは挑戦していくか

 

引用文献リスト、参考文献リスト

論文の最後の箇所とはいえ、引用文献の箇所は極めて重要で、注意深く綿密に検査されます。あなたの研究を支える全ての情報源を含め、正しい引用文献のフォーマットに従う必要があります。

  • 全ての引用文献をリストする事
  • 引用文献は正しいフォーマット(APAスタイル、MLAスタイル、シカゴスタイル等)に従う事
  • 参考文献は序説、文献レビュー、方法論の箇所に置かれる事

 

ワードバイス引用・参考文献作成機を利用して、複数の文献フォーマットの引用を作成してみましょう

 

英文校正と編集

博士号過程のアドバイザーや審査委員会に研究計画書を提出する前に、原稿を書き直し、編集と校正に時間を費やすのは極めて重要な作業です。オンラインの無料文法チェッカーを利用したり、自分で編集をする選択もありますが、通常、専門研究科や大学院の学生たちは、彼らの研究があらゆる面で優位になるように、プロの英文校正と編集サービスを利用します。