こんにちは!英文校正ワードバイスです。
当社では、現在まで80以上の企業、200以上の大学院・大学病院・主要政府機関から述べ1700万単語を超える英語論文やビジネス文書の校正を手掛けて参りました。これだけの数のネイティブチェックを行う中で、非ネイティブが間違いやすいポイントがあるということは別の記事でも紹介していますが、今回は英文法を中心に間違いやすい表現や語法についてまとめてみました。
これからご紹介する事項をざっと見た時、些細なミスという印象を受ける方は多いと思います。しかし、英米ネイティブの特に学術界や企業ではPUNCTUATIONを非常に重要視するため、下記の内容を熟知しておくと役立ちます。
論文でよく見られる英語の間違い
- such asと likeの混同。such asは後ろの単語が前の単語に含まれる関係=inclusionなのに対し、likeはsimilarityを表す。
- 時制のミス。論文を書くときは原則として実験プロセスに関わる記述は過去形、考察部分は現在形を使用。
- 単語が二つ以上繋がって複合形容詞をつくるときは単語と単語の間にハイフンを挿入する。
例)Long-term relationship.
- 論文の場合、実験結果部分はできる限り具体的に書くようにする。具体的な数値を提示する文章には、「良くなった」などの抽象的表現よりもincreaseのように増減をはっきりと表現できる単語を使用する。
- 学術論文(アカデミックライティング)での使用が不適切な接続詞があるので注意。(文頭のAndなど)
- イギリス英語とアメリカ英語で列挙するときの方法が異なる。
★ アメリカ式: A, B, C, AND D.
★ イギリス式: A, B, C AND D. (コンマをAND の前に入れない)
- 略語は二度目から使用すること。最初に使用するときには、必ず正式名称をフルで表記する。
- AからBと言った意味で「~」を使用するときは「enダッシュ」(―)を使用する。
- enダッシュはハイフン(-)よりも長く、ハイフンは複合形容詞を作る際などに用いられるのに対し、enダッシュは範囲を示す。
- スラッシュ「/」はアカデミックライティングでは使用しない。
- 「It’s」などの短縮形もアカデミックライティングでは使用しない。
- ライティングで話し言葉を使用しないこと。表現が不安な場合は必ず辞書や検索で調べる。(こちらの記事もチェック:アカデミックライティングで使える英語フレーズと例文集)
- 10 未満の数字は基本的に英単語で表記する。(こちらの記事をチェック:英語論文での「数字」の表記方法(APA・MLAスタイル))
- COMPARE WITHとCOMPARE TOを混同しない。COMPARE TOは類似(比喩)関係、COMPARE WITHは比較関係。
英語論文やエッセイに使用すべきアカデミックな表現と、本来ライティングにはふさわしくない話し言葉の区別は、英語の上級者でも気づかずに取り逃してしまう場合が多くあります。研究論文や助成金・奨学金の申請書、留学受け入れ先教授とのやりとりなど重要な文書は必ず、経験と知識を有する英語ネイティブからの校正を受けましょう。
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