英語論文タイトルのトレンド分析 - 適切なタイトル設定のコツとは?
最も効果的なタイトルの長さ
論文タイトルに関する基本原則はありませんが、分野によって好まれる傾向はあります。一般的に奨励されている論文タイトルの長さは10-20ワードです。上限は30-35単語と言われていますが、長すぎるタイトルは特別な理由がない限りあまり良い評価にはつながりません。
分野別に見てみると、数学分野の論文タイトルは短く(~8単語)、医学分野の論文タイトルは長い傾向があります。最近の研究では、論文タイトルの長さはエディターレビューの段階で審査に影響を与える可能性があっても、論文の影響力自体とはあまり関係がないと言われています。しかし、別な論文では生物学・心理学・社会科学分野でタイトルの長さと論文の影響力との間に負の相関関係があると結論付けているため、不必要に長いタイトルがプラスに働くことはないと考えた方が良いでしょう。論文タイトルが長い場合はそれだけで直観的に論文内容を把握することが難しくなることを考えれば、当然のことかもしれません。タイトルさえ難解な論文の本文を読み進めようとする読者は多くないはずです。
そのような点を考慮すると、名詞を詰め込みすぎたタイトルはおすすめしません。最近Natureに掲載された論文のタイトルに“A chromosome conformation capture ordered sequence of the barley genome”というものがありますが、このタイトル程度の長さと構成でも、長く複雑な印象を与えますので注意しましょう。また、ジャーナル側では掲載論文のうち最も引用数の多いものを規範として、そこで使用されているタイトルのフォーマットを基本ガイドラインとして設定する傾向があります。まずはジャーナルのガイドラインをしっかりと確認することが必要だということです。
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