大学のプログラムや求人に応募する際の履歴書で、学歴を記載する項目は非常に重要です。ここでは、履歴書の学歴の箇所で採用担当者が求めている事をご紹介します。
履歴書(resume)や経歴書(CV)というと、大抵の場合、職歴が頭に浮かぶ事でしょう。確かに求人募集やMBAの大学院のプログラムに応募する際、職歴は非常に重要です。だからといって、履歴書の学歴の箇所を軽視してはなりません。これは、在籍大学生、大学を卒業したばかりの学生達、そして経験不足の応募者にとっては特に重要です。
学歴の項目をスッキリと、しかも能率的に利用する事で、人材採用担当者や面接官に応募者の背景的情報を知ってもらい、その求人に適している人材であるか否やを決めるのに役立ちます。更に、その仕事に関連した学歴や資格を持っているのであれば、他の応募者たちよりも際立つことが出来ます。
この記事では下記の詳細を説明します。
- 履歴書の学歴項目が重要な理由
- 履歴書の中の学歴項目を記載する位置
- 履歴書の学歴項目で記載すべき事項
- 履歴書の大学を含めない学歴項目の書き方
- 履歴書の編集や向上の仕方
履歴書の学歴項目が重要な理由
履歴書は、あなたの過去の職業経験を反映するだけではなく、あなたの過去の学業や生徒活動、知識、地元地域やネットワーク等を表すものでもあるのです。
求人募集の人材採用担当者に送る履歴書であっても、大学の願書委員会に送る履歴書であっても、あなたの履歴書の職歴と学歴の両方の内容が、応募先の企業や学会のプロフィールと一致する事が大切です。
学歴は、応募者を比べる測り
学歴は、応募者を公平に測る事の出来る重要な手段です。殆どの専門職やオフィス関係の仕事では高校卒もしくは大学卒を要求され、雇用者や人材採用担当者は応募者たちを学歴で比較する事ができます。
でも職歴はそうはいきません。
特に海外からの応募者に関しては、国によって異なる仕事の内容や肩書を比べる事は非常に難しいのです。また、海外での職歴を確認するのも困難です。一方、取得した学位、授業内容、学業的成果は明確です。ハーバード、スタンフォード、バークレーのようなブランド大学の学位は、何年たってもあなた既知量を高く評価してもらう宣伝手段になることは確実です。
全ての学歴が大切
州立大学や公立大学、あるいは2年制コミュニティカレッジや短期のプログラムの学位でも重要?
イエス!
世界中の誰もがニューヨークやシリコンバレーやロンドンに住んでいるわけではありません。そして、アメリカ国内の何千という市には、数えきれない数の仕事が存在します。人材採用担当者や雇用者に、公立学校出身の、あなたの地元地域との結びつきや地元地域で学んだことを高く評価して貰えます。
多くの企業、特に社団法人は、地元の大学と深い繋がりがあるという事を覚えておいてください。それらの企業はしばしば奉仕活動をしたり、インターンを募ったり、役員が地元の大学を卒業していたりします。ですので、どんな学歴も重要である事を忘れないように。全ての学歴を履歴書の学歴項目欄に記載するべきです。
卒業学位は興味のある仕事や専門知識を表現する
求人に応募するのは初めての方や、大学を新卒したばかりの学生達には、職歴が少ないという不利な点があります。その場合、応募者の専門知識や興味のある職種を、どのように企業に伝えれるのでしょうか?
それは学歴を見れば分かります。
学歴で、あなたが興味のある分野、熱心に取り組む分野、優れた学術分野、そして今までに身に着けたスキルを企業に伝える事が出来るのです。
学歴を通して真のあなたを映し出してください。嘘はつかない事。正直であるべきです。誇張し過ぎもよくありません。ここでの目標は、自分が、その企業のニーズに関連したどの立場に立っているのかを伝える事です。
履歴書の中での学歴項目欄の位置
履歴書の学歴項目の位置づけは、いくつかの要因によって決まります。
- 大学新卒者で職業経験があまりない場合
学歴や学術経験に長けている応募者は、学歴が自分の誇る職歴である事を強調するべきです。
その場合、学歴項目欄を最初にもってきて、出来るだけ多くの課外活動、業績、名誉を記載しましょう。
- 仕事の種類
学術分野や科学分野への応募者は、研究経験や引用された学術文献等を含めた学歴を大きくアピールしましょう。この場合の履歴書は経歴書(CV)に似た役目を果たします。
- 学歴の年月
新卒以外の応募者たちは、既に多くの職業経験や転職後も役立つスキルやプロジェクト等を持っているので、経験豊かな職業人は学歴にそれほど力をいれなくてもよいのです。
この場合、学歴項目欄は履歴書の一番下の部分か(もしくは2ページ目)に持っていきます。
履歴書の学歴項目欄に記載するべき情報
雇用者、採用担当者、入学審査委員が学歴項目欄から求めている事項をリストにしました。
- 大学名、学部名、学科名
- 大学、学部、学科の所在地
- 学位の種類と名前 例えば: Bachelor, GED, Master’s, PhD等
- 専攻学位もしくは専門科目
- 成績評価点平均(GPA) – GPAが3.5以上の場合のみ記載する
学歴項目欄の書き方例(基本)
University of California-Berkeley | Berkeley, CA
B.S. in Computer Science, 2016-2020
GPA: 3.9/4.0
下記のような情報を追記するのも効果的です。
- 学術名誉賞、業績、成果
- 関連性のある課外活動
- 関連性のある授業内容
受賞した名誉や賞や学術業績を記述しましょう。そして、コミュニティへの貢献と前向きな思考態度を示す為に、参加した学生プロジェクトや共同プロジェクトも書き加えましょう。これらを記述する事で、職業経験が乏しくても自己の持つスキルをアピール出来ます。
結果、卒業前で職業経験をそれ程持たない在籍大学生でも、立派な履歴書に仕上げる事が出来るのです。
学歴項目欄の書き方例(追記情報を含めたもの)
University of California-Berkeley | Berkeley, CA
B.S. in Computer Science, 2016-2020
GPA: 3.9/4.0
Academic (学業)
- Honor’s Program (成績優秀者用プログラム)
- Dean’s List (学部長表彰者)
- Vice President of Student Coding Guild (生徒規定会の副会長)
Achievement (業績)
- 3rd place undergraduate coding contest (大学コーディングコンテストで3位受賞)
Projects (プロジェクト)
- College coding challenge – helped optimize student parking app(大学コーディングチャレンジにおいて生徒用駐車場のアプリの能率化に助力)
上記で紹介した例は、下記に記述する大きな効果があります。
1.学歴のレベルを項目化、明確化する。
履歴書は数秒読まれるのみです。熟読して貰えるのではなく目を通して貰う程度です。その為、各項目が一目で見やすい履歴書の作成が大切です。
上記のように学歴の項目での太字活用によって文脈内での重要点を読者に知って貰う事が出来ます。
2. 学歴の項目を職業経験の項目に代用させる。
人材採用担当者や雇用担当者が求めているのはたった一つです。それは、履歴書が求人の詳細に敵していて、必要条件を満たしているか。です。
学校在籍の生徒であっても、今まで行ってきたプロジェクトや応募職種に関係した活動内容の記載は、職業経験と同等の効果があります。会社に貢献して、プロジェクト達成に力を注ぎ、同僚たちと共に働くのですから。
3. 履歴書の空欄を埋める(必要なら)。
これは些細な事のように聞こえますが、学校を卒業していなかったり職業経験に乏しかったり、1枚の履歴を埋めるのに苦心する未経験応募者には非常に役立ちます。
こうする事でプロフェッショナルに見せる事ができ、整理された縦長の履歴書を作成できます。
履歴書を編集して向上させる手段
出願エッセイや他の学術記事と比べると、項目化されて短文を使用する履歴書は、編集や校正を見逃されがちです。
しかしながら、多くの人がお金を払って編集して貰う他の文書よりも、履歴書の方がよっぽど重要な場合もあるのです。そして多数のプロの履歴書校正者が存在します。
ワードバイスにも、在籍大学生、学院生、修士号/博士号の学生、学者たちを専門とした、論文英文校正があります。
上記でも既に述べたように、職種によっては学歴が非常に重視されます。特に、学者や博士研究を志望する人々にとっては、ワードバイスが提供する校正サービスから得るものは非常に大きいのです。なぜなら、ワードバイスの校正者たち自身が、博士号や博士研究員だからです。