英文校正ワードバイス公式ブログ

英文校正・英文校閲ワードバイス (https://wordvice.jp)のはてな編ブログです。

海外大学編入用(transfer)英文エッセイの書き方

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

海外の大学への正規留学を目指すルートとして、英語力のトレーニングや留学生活への適応等を目的に、比較的入学が容易なコミュニティカレッジにまず入学し、そこから名門大学への編入を希望するパターンは毎年多く見られます。

初めて欧米の大学受験を経験する受験生にとっては、エッセイ対策そのものが入試における最難関として立ちふさがる要素でもありますが、編入の場合はエッセイに求められる要素もまた異なってくると言う点を見逃してはいけません。

新入学用のアドミッションエッセイと編入学用のエッセイの違いとは何なのでしょうか?

本日は、編入学試験用英文エッセイの書き方について、覚えておきたい心掛けを簡潔にまとめてみました。

f:id:wordvicejp:20180917120530j:plain

編入用エッセイのポイント

1. 編入を希望する理由を具体的かつはっきりと述べること

大学編入は、新入学の場合よりも明確で具体的な志望理由が求められます。エッセイでは、編入を希望する理由をなるべく詳細に述べましょう。例えば、参加したい授業やプログラム、指導を受けたい教授、利用したい制度などの具体的な名前を挙げながら説明するのが効果的です。このとき「前の学校ではできなかったから」とマイナスの調子で述べるのではなく「前の学校で得たものを更に発展させられるから」と過去の経験を前向きに将来に繋げていく方向で作成します。このように具体的に述べるためには、大学についての正しく深い理解が不可欠です。様々な大学に使いまわせるような内容のエッセイでは、合格は程遠いものと心得ましょう。

2. 成績の言い訳をしないこと

初めから名門大学への編入を前提にコミュニティカレッジ等に入学する学生も多い反面、実際に編入を希望する学生は、高校時代の成績によって大学受験に失敗していたり、以前の大学での成績にさほど自信が持てず、新天地でやり直すことを志向するような学生も多いのは事実です。そのためありがちなのが、振るわなかった成績の「やむを得ない理由」をエッセイで一生懸命説明し、言い訳として使おうとするパターンです。ルームメイトとそりが合わなかった、勉強に集中できない事情があった…本人にとっては確かにやむを得ない事情があったのかもしれませんが、限られた定員を考慮して少しでも能力のある学生を選抜しようとする入学審査員の立場から見たとき、エッセイをそのような「言い訳」の場として使ってしまう受験生は、まるでケンカの理由を友達になすりつけようとする子どものようにしか映りません。エッセイをマイナスのトーンで作成してしまうと、入学審査員にもそのままマイナスの印象を植え付けてしまいます。

受けてしまった成績はもう取り返しがつかないものです。自らの過去の行いに責任を持ち、それをカバーするためにこれまでどのようなことを努力してきたのか、そしてこれからどのように努力するつもりなのかということを、現実的かつ詳しく述べましょう。入学審査員は、失敗を経験したことのない受験生よりも、失敗から立ち直り、その経験を今後に着実に生かすことのできる成熟した人間性を持った受験生の方に興味を惹かれるかもしれません。

3. 在籍中の大学や在籍していた学校を悪く言わないこと

もちろん編入を希望する理由として、現在在籍する大学に対する不満が最も大きい比重を占めていることもあるでしょう。しかし、その理由を詳細に説明しようとしているうちに、ただ過去の大学への不平不満を連ねるだけに終わってしまう場合が多いため、注意が必要です。「自らが編入を希望する原因が大学にある」と他人のせいにするような論調は避け、単に「自分とはこのような面で合わなかった」とマッチングの問題であることを冷静に述べるようにしましょう。この時も、「このような点で合わなかった」とマイナスの方向性で文章を構成するのではなく「この大学のこのカリキュラムや理念は○○という面で私の将来の目標にとって有意義だ」等の前向きな文体を使用することも重要です。感情的になってしまうと、物事の捉え方が未熟で、理知的な考え方ができない受験生としての印象を植え付けるだけです。

4. 編入を希望する理由としてふさわしい理由を挙げること

大学は数多くの編入希望者の中から優秀な学生を見分けようとしているのであって、学生の事情に耳を傾け親身に学習相談をしてくれるボランティアではありません。今いる大学が気に入らないから、なんとなく自分には合わない気がするから、思ったより良い成績がもらえなかったから、今の大学は遠すぎて通うのが大変だから、など不明確で自分勝手な理由で編入を希望するような学生を、他の学生をはねのけてまで大学は欲しがるでしょうか?編入を希望する理由は必ず、あなたの学問的な目標やキャリア目標へと繋がる合理的なものでなくてはなりません。

5. 計画的に準備すること

大学の授業と並行して受験対策をするのは、思っているより簡単なことではないということをまず覚えておきましょう。作成に最も長い時間を要する書類であるエッセイを後回しにして、土壇場で書き上げて提出することのないよう、十分な時間の余裕を持ってエッセイ対策を始めるのは鉄則です。

また、今いる大学を離れて他の大学に編入しようとする立場では、同級生や指導教官などの大学関係者にそのことを話したり、エッセイの助けを求めたりするのは気が引けるかもしれませんが、最初から最後まで自分の力だけでエッセイを完成させるのには限界があり、また、エッセイの完成度を考えた時にあまり良い方法ではありません。エッセイ作成や指導に慣れた第三者に必ず一度は意見を求め、最終的な提出前にも、小さなミスがないか他人の目でも最終点検してもらいましょう。たった一度のチャンスをものにするためには、十分な準備と戦略が必要です。

海外大学編入用エッセイもWORDVICEのプロがサポートします

wordvice.jp

wordvice.jp

海外大学(院)出願用エッセイの出題傾向と対策

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

本日は、海外大学・大学院・MBAなどへの留学を考えている方にとって、最も重要な書類と言っても過言ではない「エッセイ」の出題傾向と基本的な書き方について解説した記事です。

海外留学用のエッセイ・作文課題は、大学・大学院・MBAなどに関わらず基本的に課される書類ですが、Admission Essay、Personal Statement、Statement of Purposeなど、学校ごとに様々な名前で呼ばれています。しかし、結局のところ入試にて課されるエッセイで学校側が見ようとしているのは、志望動機や受験生の人となり、キャリア、学問的関心や、学生の伸びしろと言うことができ、その主な目的は共通しています。

海外の大学・大学院入試用のエッセイの役割

大学・大学院進学のために提出が求められる資料と言えば、「成績と指定の試験スコア」「学生活動記録」「課題エッセイ」「推薦状」+「英語スコア」を挙げることができます。日本の入試制度に慣れていると、ついつい成績に比べてエッセイの重要性を見逃しがちですが、admission essayは合否において大変大きな比重を占める要素です。

海外大学入試においてエッセイが重要な理由は、以下のように整理できます。

1.同じようなスペックを持った学生の中から自分を差別化できる

GPAや試験点数などの数値化された成績は、トップ校になればなるほど大きな差がつかなくなってしまうため、足きり程度の意味しか持ちません。最終的な人的評価を含め、合否の決め手となるのがエッセイと推薦状です。

2.スコアやレジュメだけでは表現しきれない「具体的かつ詳細な事実」をアピールできる

成績と学校での記録だけを見て、大学が学生に要求する思考力や能力、成熟度を把握するのは入学審査員にとっても難しいことです。印象的な入学エッセイを作成できれば、審査員が学生に対して関心を持つ確率がぐっと高まります。

3.審査委員会はエッセイの審査に最も多くの時間を割いている

前項にて述べたように、成績と生活記録は受験生を振り落とすためにコンピュータに入力されるだけで、それ以上深く分析されることはありません。入学審査員が一つ一つ時間を割いて審査しなければならない部分が、まさにエッセイと言えます。結局のところ最終的な合否の決定は人間によって行われるため、エッセイに大きな比重が置かれるしかないのです。

f:id:wordvicejp:20180817131916j:plain

Admission essay の出題傾向

アドミッションエッセイのテーマは大学や出願制度によっても異なりますが、3つに大別することができます。各テーマによってエッセイの構想・執筆方法の戦略も異なります。

1.Describe yourself – 自分について説明するエッセイ

2.Why this school? – その学校に入学したい理由

3.Discuss an issue – 特定のテーマについて論じる

 

 

タイプ別の出題例と回答例を含めた詳しい記事はこちらから!

ワードバイスの受験・就職用英文エッセイ添削サービス

英文校正ワードバイスでは、海外大学・大学院出願用のエッセイや英文レジュメをオンラインで最短9時間から校正いたします。24時間即時作業の手軽さで、プロの英語添削を体験してみましょう。

留学願書英文校正サービス | ワードバイス