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ハーバード大学出願:1年生の エッセイプロンプトガイド

ハーバードカレッジは2027年から2030年に学生がSATまたはACTの点数が無くても 入学ができるようにすることを決定しました。これにより出願者が急増する可能性もありますが、興味深いエッセイを作成することで成績とスコアに関わらず、自分自身をアピールする機会が提供される予定です。実際に、上位250校の内でエッセイでの出願が全体の25%を占めているといいます。 

ハーバード大学は、国内及び国外の出願者にコモン・アプリケーション(Common Application)やコアリション・アプリケーション(Coalition Application)のどちらかの提出を求めています。今回は2つの出願書類の違いについて説明していきます。出願者はこの2つの形式を使って簡単に複数の大学に同時に応募が出来ます。

コモン・アプリケーションとコアリション・アプリケーションの違い

コモン・アプリケーション
Common Application
コアリション・アプリケーション
Coalition Application
1975年に導入 2016年に導入
800以上の大学が現在導入中 150以上の大学が現在導入中
出願大学数20校に制限 出願大学数に制限無し
各大学ごとに個々の願書出願が必要 コアリション・アプリケーションを導入中の大学であれば同じ願書を出願可能
システム使用料は無料。但し大学によっては追加で願書費用を支払う。 システム使用料は無料。但し各大学へ追加で願書費用を支払う。
エッセイの選択課題がコアリション・アプリケーションよりも多い。また、自分でエッセイの課題を考える必要が無い事が利点。 エッセイの執筆や願書記入に費やす時間を短縮出来る事が利点。しかし、エッセイの選択課題はコモンアプリケーションよりも少ない
コモンアプリケーション利用で出願可能な学校数が多い 導入校が限られている(少数)
過去にコモンアプリケーションを利用した学生たちからの多数の情報を参照に出来る 導入されて間もない為、過去の出願経験者からの情報が非常に限られている
課外活動は10までリスト可能 課外活動は8までリスト可能
自己情報に関するマルチメディアにアクセス可能なリンクを提供できる ビデオ、オーディオのファイル、スプレッドシート、他のドキュメントのアップロード可能
最近の授業課程のみリストアップが可能 高校1年生から、コアリション・アプリケーションのロッカー(‘Locker’ tool of Coalition Application)利用でエッセイや推薦状等の書類を保管可能

出願エッセイ準備:エッセイプロンプト

 コモン・アプリケーションとコアリション・アプリケーションのエッセイの主題は、広範囲でエッセイプロンプトは毎年異なる場合があります。それに加えてハーバード大学では3つの学校特有のエッセイも要求されます。いくつかのエッセイを書く必要があるということを聞くと、負担に感じる人もいるかもしれませんが、入学審査官が要求する内容とは別に自身の関心分野について書くチャンスだと考えてみるのはいかがでしょうか。自己紹介文で重要なポイントは、出願者が話したいことを学校側と共有できるチャンスが与えられるということです。主題を魅力的に見せるために異国的であったりする必要はありません。

Common Application Essayの例

Prompt #1
Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story.

Prompt #1
一部の学生たちは入学願書エッセイで自身の持つ特別な背景やアイデンティティ、興味のある物や才能などについて詳しく説明する必要があると考えています。これに共感する人は自身の考えを話してください。

Prompt #2 
The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success. Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience?

Prompt #2
私たちが直面した困難から得た教訓は、成功のもととなります。挑戦や挫折なたは失敗に直面した時のことを話してください。それがあなたにどのような影響を与えて、そこから何を得ましたか?

Prompt #3
Reflect on a time when you questioned or challenged a belief or idea. What prompted your thinking? What was the outcome? 

Prompt #3
信念やアイディアに疑問を提起したり挑戦した時のことを話してください。なぜそのように考えたのか、またその結果はどうでしたか?

Prompt #4
Reflect on something that someone has done for you that has made you happy or thankful in a surprising way. How has this gratitude affected or motivated you?

Prompt#4
誰かがあなたを驚くほど喜ばせたり、感謝するような出来事について話してください。それが今のあなたにどのような影響や動機を与えましたか?

Coalition Application Essayの例

Prompt #1
Tell a story from your life, describing an experience that either demonstrates your character or helped to shape it.

Prompt #1
あなたの人生についての話をしてください。成長過程や経験したことを説明します。

Prompt #2
What interests or excites you? How does it shape who you are now or who you might become in the future?

Prompt #2
あなたが関心を持っていることはなんですか?それは今のあなたにどのような影響を与え、未来にどう影響を与えますか?

Prompt #3 
Describe a time when you had a positive impact on others. What were the challenges? What were the rewards?

Prompt #3 
他の人にポジティブな影響を与えたときについての話をしてください。そこにはどんな試練や課題がありましたか?それによって何を得ましたか?

Prompt #4
Has there been a time when an idea or belief of yours was questioned? How did you respond? What did you learn?

Prompt #4
あなたの考えや信念についてなにか疑問を持ったことはありますか?これに関するあなたの答えは何ですか?またそれから何を学びましたか?

Harvard Supplementary Essayの例

Prompt #1 
Your intellectual life may extend beyond the academic requirements of your particular school. Please use the space below to list additional intellectual activities that you have not mentioned or detailed elsewhere in your application. These could include, but are not limited to, supervised or self-directed projects not done as school work, training experiences, online courses not run by your school, or summer academic or research programs not described elsewhere (150 words-optional). 

Prompt #1 
あなたを賢くする活動は学校以外にも広く多いでしょう。
学校でした業務や教育経験、その他オンライン講座などのあなたがやってきた知的活動について詳しく書いてください。(150単語‐選択)

Prompt #2 
Please briefly elaborate on one of your extracurricular activities or work experiences (150 words).

Prompt #2 
家庭教師をした経験や職場経験についてどちらか1つ簡単に説明してください。(150単語)

Prompt #3
You may write on a topic of your choice, or you may choose from one of the following topics (500 words-optional):

– Unusual circumstances in your life
– Travel, living, or working experiences in your own or other communities
– What you would want your future college roommate to know about you

Prompt #3
自身が希望するトピックで記述するか、以下の項目から1つ選択して記述してください。(500単語-選択)

– 人生で経験した珍しいことについて
– 旅行や日常または地元やとかの地域での勤務経験
– 将来の大学のルームメイトとなる人に知っていてほしいこと

Prompt #4 (For International Students Only*)
What specific plan do you have, if any, for using the education you hope to receive? (0-50 words)

Prompt #4
希望する教育を受ける為に具体的な計画はありますか?(0-50単語)

ハーバード大学は出願者がなぜハーバード大学を志願することにしたのか、アメリカにある多くの大学の中でなぜこの大学に進学することにしたのかが知りたいのです。出願者がどれだけ学校について知っているのかをアピールする為にも、具体的な内容を記述するべきなのです。また、他の学校に出願する際に記述したものと同じ内容を書かないよう気を付けなければなりません。

ハーバード大学ではこのようなエッセイを書くことをオプションとし強制していませんが、入学エッセイは必ず作成する必要があります。入学審査官に自己アピールできるチャンスが必要な人はぜひ書いてみてることをおすすめします。

エッセイを作成している人の中には「全部きちんと読んでいるんですか?」と出願エッセイの重要性に疑問を持って質問を投げかける人もいますが、答えはイエスです。自身の個性をアピールし自分自身について詳しく話すチャンスです。平凡な日常のことでも誰かにとっては特別に感じられるかもしれませんので、審査官に自身の成長と前向きな姿勢をアピールできるように作成してください。

 

引用元:ワードバイス公式ブログ