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海外大学・大学院出願用エッセイの書き方 – 9つのポイント

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

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海外大学・大学院・MBAなど英文エッセイでの選考が行われる学校への出願を控えている皆さんは、何から対策すればいいのか不安でいっぱいな方もおられるかと思います。エッセイはTOEFLGREテストのようにスコアで実力を測ることが難しいため、トレーニングも極端に自己流になってしまったり、またほとんど「コピペ」で完成させてしまったり、また最初から書き上げるのは諦めてリライトの形で業者に任せてしまったりなど、正しい対策ができずに出願してしまっている受験生も少なくありません。

本日はそのようなアドミッションエッセイを作成する上で、ごく基礎的かつ重要な心構えを解説していきます。小論文ともレジュメとも異なる、アドミッションエッセイに必要な以下9つのポイントを押さえて、合格に向けたしっかりとしたエッセイ対策を始めていきましょう。

アドミッションエッセイに重要なポイント

1. 斬新さを意識すること

エッセイは面接の代わりに自分を表現するための絶好の機会です。審査員はありがちな内容を求めていません。自分の個性と共に、「なぜその学校に入学しなければならないのか」大学を説得するように作成していきましょう。

2. 文章の流れを意識すること

英語に慣れない受験生が意外に見落としてしまっているポイントです。文章や段落がなめらかに繋がっていない文章は読みづらく、文意が伝わりにくくなってしまいますね。適切な接続詞の使用や文章構成を意識して、誰が読んでも分かりやすく頭に入ってきやすい文章を目指しましょう。

3. 箇条書きのように事実を列挙しない

これも当社で添削を手掛けきたアドミッションエッセイに良く見られる誤りと言えます。学歴や職歴は同時に提出しているレジュメから既に分かっていることです。またいくら大学のミッションを理解していることをアピールするためとは言っても、大学のウェブサイトに載っていることをエッセイで繰り返すのはワード数の無駄で、審査委員会への訴求力にも欠けます。エッセイはあなたのアピールポイントを「語る」ためにあるもので、メモ書きではありません。具体的な描写や実例を多用し、あなたのこと知らない審査員が読んでもあなたの人物像が目に浮かぶようなエッセイにしましょう。

4. 英語の単純ミスは厳禁

英米の特にアカデミアでは、ノンネイティブが想像する以上に英語のミスに敏感です。あなたが書いているのはたった一度しか提出できない出願エッセイであり、練習用の英作文ではありません。一度提出してしまったエッセイは、どんな理由があっても書き直すことはできません。入学審査員に対して正しい英文法・文体で執筆されたエッセイを提出するということは受験生に求められる最低限の態度であり、留学生なのだから少々のミスは許される、という考え方は名門大学には通用しません。できれば英語ネイティブやライティングに関する意識の高い人物に添削を頼み、ケアレスミスがないか入念にチェックを重ねましょう。

5. 質問の意図を正確に把握すること

エッセイを書き始める前に最も重要なのは、Promptで問われている内容とその意図を正確に把握することです。なぜこの専攻を選んだのか?という質問に対して、ついつい感情的になって感動的なストーリーを書き上げようとする人がいます。そのストーリーが本当に専攻と関連を持っていて、論理的であれば構いませんが、感情に流されているだけの場合は主題の選択を誤っています。

6. 読み手を意識すること

読者は自分ではなく入学審査員です。書いた本人は理解できても、他人が読んだ時に何を言っているか分からないのでは意味がありません。独りよがりにならず、読み手が求める内容の選択、読み手を配慮した構成を意識して作成しましょう。プロの校正者や担当教師、友人など第三者のチェックが必要なのもこのような理由からです。

7. 価値観のバランスを考えること

ただ強い主張があれば良いというものではありません。ある意見を提示したら、それに対する反対意見についても考察することで深い学識と洞察力をアピールすることができます。仮に確固たる意見がある場合も、ある基準を持って二つを比較し、理由を適切に説明することでよりロジカルな文章になります。

8. 見直し-書き直しを繰り返すこと

一つのエッセイを書き上げる過程には終わりがありません。推敲を重ね、最後の一字まで過不足のない誰もが感嘆するようなエッセイに仕上げましょう。

9. 時間に十分な余裕を持つこと

実際、大学への提出の数日前になって慌てて当社ワードバイスに当日添削を依頼するお客さまが非常に多いのは事実です。しかし、本来アドミッションのためのエッセイは、8番で述べたように、書いては見直しての繰り返しを重ねて内容が練り上げられていく過程が不可欠です。そしてこの作業は少なくとも1か月の余裕を要します。エッセイの完成度は執筆に費やした時間に比例すると覚えておきましょう。

 

以上の心構えを意識し、スムーズなエッセイ完成を目指しましょう。