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研究の限界と代替案を提示する方法

どんな研究にも「限界」または「制限」があるものです。研究の限界は、研究デザインや方法論の制約のために存在する可能性があり、これらの要因が研究の所見に影響を与える可能性があります。研究論文の制限を明確に認識し、ジャーナル編集者、研究者、または一般の読者に対し、これらの制限を理解しているかどうかということを示す必要があります。この記事では、研究の限界について英語論文を書くためのガイドラインをご紹介します。よくある制限の例と、またこの情報を上手に説明していくためのテクニックをご紹介していきます。

自分の研究論文の中に限界を含めるべきか

研究の制限を提示することで、その潜在的な弱点に注目させることにもなります。研究者や査読者が問題を特定する前にそれらを論文の最後に記すことによってあなたの研究が指示されることにもなります。さらに、研究の限界を指摘することにより、研究の弱点の影響を徹底的に考慮し、研究トピックを深く理解していることが伝わります。すべての研究が限界に直面しているため、これらの限界を正直に詳述することは研究者と批評家対しその問題を無視するよりもはるかに大きな印象を与えることでしょう。

研究論文のどこの箇所に限界について記すのがよいか

制限の中には研究を始める前からそれが明らかである場合もあり、もしくは、研究実施をしていく中で明らかになることもあるでしょう。研究デザインか方法論かに関わらず制限が予期されたかどうかについて、明確に特定され、ディスカッションセクション(論文の最終セクション)で議論されるべきなのです。
具体的には方法論の長所について強調した後で、このセクションの冒頭に研究の制限を説明する箇所を設けるようにしてください。 研究成果を深く分析する前にあなたの限界を議論することにより、その論文の読者が将来の研究にどのように適用できるかを理解するのに役立つでしょう。

研究の限界とはどんなものがあるのか

研究の制限が存在する理由はいくつかあります。 大きく分けて2種類のカテゴリーがあり、方法論に起因するもの研究者との問題に起因するものがあります。

本文では、方法論に起因する制限はどんなものなのか、また制限の議論をオーガナイズするための手順や研究の制限について議論される際によく使用される英文サンプルなど紹介しています。記事は下記リンクより。

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APAスタイルでの英語論文執筆・参考文献リスト作成

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

特に社会学看護学等の分野では、卒業論文や投稿論文のスタイルガイドとしてAPAスタイルが指定される場合が多いのではないでしょうか?

WORDVICEリソースの中でもAPAでの引用表記方法、参考文献リストの作成方法に関する記事は非常に閲覧数が多く、APAスタイルガイドに関する日本語の情報を求める方の多さを感じています。

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APAスタイルとは?

APAとは「American Psychological Association」つまりアメリカ心理学会のことを指します。従って、一般にAPAスタイル・APAフォーマットと言うときには、アメリカ心理学会が定めている学術論文のスタイルガイドのことを指します。

APAスタイルの特徴

APAスタイルの特徴として代表的なものとして、

  1. 書誌情報の表記は「(著者, 出版年度)」「著者(出版年度)」方式
  2. 著者名は「ラストネーム, ファーストネームイニシャル」表記
  3. 基本的に文末脚注を使用しない

などがあります。また、書誌情報の表記方法は資料のタイプ(ジャーナル論文、新聞記事、ネット記事、雑誌など)や資料の著者数によっても表記方法が異なるため、十分に注意しなければなりません。

APAスタイルでの文中引用

論文の本文中で外部資料の概念・記述を引用することを文中引用と言います。文中引用には記述をまるごとコピー・ペーストする「直接引用」と、資料の概念や記述を自分の言葉で言い換えて表現する「間接引用」の二つの方法があります。

それぞれの場合の書誌情報表記方法を以下の記事で確認してみましょう。


APAスタイルでの参考文献リスト作成

参考文献リストには、論文中で直接・間接的に引用した資料すべてをリストアップします。ただし、論文執筆にあたって参考のために閲覧した資料であっても、論文中でその記述や概念を直接・間接的に引用していない場合には、参考文献リストには含めませんので注意しましょう。

詳しくは以下の記事をご覧ください。


引用文献の著者が複数の場合…et al.とは?

APAスタイルでは、文献の著者が一定数以上である場合、et al.という記述により著者の一部を省略する方法を採用しています。ただし、これは文中引用の場合・参考文献リストの場合、一度目の引用の場合・二度目以降の引用の場合など、様々な状況によってet al.を使用できる場面とそうでない場面があるため注意が必要です。

以下の記事で資料の著者名表記のルールを確認しましょう。


参考資料

owl.purdue.edu

www.apastyle.org

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